八匹の殺人種

【物語梗概】

秋夜、導かれるように集う〈殺人種〉と呼ばれる者達。
彼らは或る〈縛魂〉に因って、殺し合いを強制される。
『最後の一人になるまで殺し合う』という〈縛魂〉以外にも、
彼らには殺し合いに参加せざるを得ない理由が在った。
或いは自身の運を試すため、或いは日常を取り戻すため、
或いは自身を認めさせるため、或いは過去の贖罪のため、
或いは――否。殺し合いの理由など、唯一つに尽きよう。
――――生き残る。そのためだけに八匹の〈殺人種〉は、
殺戮の坩堝へと狂れた魂を投じていく――――――――



【作品部類】

殺し合い/シリアス/流血/残酷な描写/反社会的=R15指定



【目次】

上巻目録※完結

下巻目録※連載中


【人物考察】

◆五十音順◆(主要人物のみ)

◇青鳥夢成〈あおどり・ゆめなり〉
 棺藤探偵事務所の所員。地取り調査を担当する男。
 実はクレー射撃少年の部一位の腕前を持つ名射手。

◇在原有一〈ありはら・ゆういち〉
 〈殺人種〉のゲームを取り仕切る男。
 無機物に対して無敵を誇る〈囚魂者〉。

◇逢魔キルト〈おうま・きると〉
 女子高生。特殊警棒での殺人を得意とする。
 或る種の〈不死〉を内包している〈囚魂者〉。

◇音澄千友〈おとずみ・ちゆ〉
 女子高生。父が探偵で、一年前に殺害される。
 キルトとトモの友人。三人の中で唯一の良識人。

◇檻瀬遁誓〈おりせ・のがちか〉
 女性警察官。年齢は不詳だが、魅織と同期と言う噂も。
 棺藤事務所員とは旧知の仲。高圧的な言動が多い。

◇影虎〈かげとら〉
 断花に仕える黒装束の少女。
 殺戮人形染みた、命令に従順な忍。

◇棺藤詩樹文〈かんどう・しずふみ〉
 棺藤探偵事務所の所長。二十代後半の草臥れた男。
 一年前に所員を殺した犯人を、今尚調査している。

◇鬼城左右次郎〈きじょう・そうじろう〉
 飛島組元締め補佐。茅夏の懐刀とも称される男。
 羽月高校襲撃の監督を務める。棺藤とは旧知の仲。

◇狂木十式〈くるいぎ・としき〉
 白衣の青年。〈逸脱者〉であり、最右翼と目される。
 今回のゲームの全容を知っているらしいが詳細は不明。

◇刻条蛍〈こくじょう・ほたる〉
 棺藤探偵事務所の所員。戦闘を担当する女性。
 中学生の矮躯だが、所内最強の年齢不詳ファイター。

◇識沢智〈しきざわ・とも〉
 女子高生。人を殺せない〈縛魂〉を持つ〈囚魂者〉。
 唯一の親友をキルトと認定している。千友は友人。

◇断花士清〈たちばな・ことすが〉
 武家屋敷に住まう青年。
 代々続く家柄を守り続ける侍。

◇番本火之介〈つがもと・ひのすけ〉
 棺藤探偵事務所の所員。一年前に入ったばかりの新米。
 高卒の出のまだまだ垢抜けない少年。

◇月不見輝夜〈つきみず・かぐや〉
 謎の美女。
 怪物、化物と称される人外。

◇柊坂流天〈とうさか・るてん〉
 男子学生。〈不死〉の〈縛魂〉を持つ〈囚魂者〉。
 キルトに殺されたために〈縛魂〉に異変を来たす。

◇飛島茅夏〈としま・ちなつ〉
 女子中学生。飛島組の女組長。
 羽月高校に自身の〈駒〉を組み込ませる。

◇灰崎瑞平〈はいざき・ずいへい〉
 男子学生。流天の数少ない友人でもある。
 独特の雰囲気を纏う不思議っ子。

◇星鐘魅織〈ほしがね・みおり〉
 棺藤探偵事務所の所員。会計などをこなす事務員。
 アニメや漫画をこよなく愛するオタク系美女。

◇藪治〈やぶ・おさむ〉
 闇医者の男。定年を過ぎたと思われる酔狂な老人。
 公の医療機関では見せられない患者の相手が生業。


【用語事典】

◆五十音順◆

◇〈逸脱者〉(アウトサイダー)
 〈縛魂〉から解放されたモノの総称。
 あらゆる〈縛魂〉の無効化=ある種の不死体現者。

◇〈囚魂者〉(インサイダー)
 〈縛魂〉に囚われているモノの総称。
 〈縛魂〉に気づき、〈縛魂〉を自在に繰るモノを指す事も。

◇〈識覚者〉(ウェーカー)
 自分の〈縛魂〉を知覚、意識した〈囚魂者〉の総称。
 〈囚魂者〉との違いは、自身の〈縛魂〉気づいたか否かのみ。

◇〈殺人種〉(さつじんしゅ)
 犯罪を犯しても、恒久的に捕まらない犯罪者。
 完全犯罪を犯す人間も指す。〈囚魂者〉である事が多い。

◇〈縛魂〉(ヨーク)
 定められた運命、縛られた魂、宿る能力の総称。
 人は〈縛魂〉によって突き動かされ、〈縛魂〉で死ぬとされる。